(株)平和が(株)アコーディア・ゴルフを買収、世界最大のゴルフ場保有会社が誕生 2024年12月23日
(株)パシフィックゴルフマネージメント(PGM)を子会社化している(株)平和が、(株)アコーディア・ゴルフの全株式を所有するPJC Investments(株)の全株式を取得し、子会社化する株式譲渡契約を締結。
(株)アコーディア・ゴルフは2025年(令和7年)1月31日に平和の孫会社となる。
PJC Investmentsの全株式1億500万10株の取得価格は5100億円で、取得価格合計はアドバイザリー費用等合わせ5120億円。
(株)平和によると、総合レジャー企業を目指し、遊技機事業とゴルフ事業を両輪に持つが、遊技機事業のボラティリティの大きさを課題と認識、2011年12月に現PGMを傘下にしゴルフ事業を拡大した。
ゴルフは生涯のスポーツであり顧客清算価値が高く、今回の株式取得を通じゴルフ事業費率を高めグループに事業基盤の強靱化を図りたいとしている。
アコーディア・ゴルフは国内最大のゴルフ場運営グループで、保有・運営ゴルフ場数が173ヵ所、PGMの保有148ヵ所と合わせると321ヵ所となり国内最大、保有するゴルフ場ベースでは世界最大となる。
今回の株式取得によりアコーディア・ゴルフ、PGM双方における経営の効率化・スケールメリット等のシナジー効果を見込む。
現時点では、管理費・仕入れコストの削減、システム統合、顧客サービス向上のための予約サイトや各ポイントプログラムの共通化等を想定。
ブランドや顧客特性等を踏まえ、PGMとアコーディアのゴルフ場運営の統合は想定しておらず、両社共に子会社として維持する方針。
(株)平和の嶺井社長は、株式取得の意義はブランドポートフォリオの拡充ですべてのゴルファーのニーズに応えるポートフォリオの確立を追求、世界最大のゴルフ場保有会社へ、総合レジャー企業の3点を挙げた。
財務インパクトはアコーディアを加えると大幅に増加、利益もゴルフで大半を占める事業構成に変化する。
両社が培ってきたノウハウを最大限に活かしゴルフ業界のリーディングカンパニーとして業界の発展に尽力したいという。
(株)パシフィックゴルフマネージメントの田中社長は、ハイグレードブランド等の取り組みや次世代を担うジュニア大会への支援、2月に開催するHEIWA・PGMチャリティゴルフをアコーディアを迎え今までにないスケールで実施する説明。
また、プレー予約やポイントプログラム等の共通化を想定し、ゴルフを通じインバウンド事業でも日本の魅力を発信できるよう取り組みを強化するという。
(株)アコーディア・ゴルフの社長就任予定の三好氏は、高齢化や新たなゴルファー発掘のためには初心者や女性が参加しやすく、女性施設をリニューアルし練習場事業やコースデビューメニューを作っているアコーディアの役割が重要になると説明。