富里GC(千葉)2023年12月末で閉鎖 2022年11月17日
富里ゴルフ倶楽部は成田空港の滑走路拡張計画でゴルフ場が計画用地に含まれて去就が注目されていたが、会員の大半の賛同が得られたことから国の計画を受け入れゴルフ場の売却を決めた。2023年12月末で閉鎖予定。
経営の東京グリーン富里カレド二アン(株)は、2022年7月に会員に富里GCのコースが空港用地として買収されると正式に明らかにした。
預託金を会員に返還しなければならないゴルフ場側の要求額と公共補償の基準で算出された金額とは相当の差があり、一時交渉が決裂し、空港建設に同意する同意書を撤回し増設に反対する考えもあったが、同GCでは内閣総理大臣や関係閣僚宛に嘆願書を提出するなど粘り強く交渉、全額返還の目途が立ったという。
倶楽部と会社の連名で富里GC売却と会員権返還について書面総会を開催。8月24日付で結果報告。閉鎖の件・会員権返還の件・用地売却に伴う抵当権抹消の件3案とも賛成多数で承認可決となった。
同倶楽部の現状は、会員大多数の賛成を得たことで、成田国際空港(株)との契約、閉鎖に関する諸手続を開始する方針。素地にしての引き渡しとなるため空港会社との契約は2024年4月になる見込み。
預託金5,000万円等で入会した会員もおり、ゴルフ場補償額として前例のない金額になるよう。
預託金全額(名変入会者は購入金額)返還費用、本社経費、必要経費、税金などでギリギリだが、会員に金銭的負担はかけない決着になりそう。
富里GCの従業員は基本カレドニアンに移動、コース課やキャディなど人不足だったため、サービス面や従業員へも余裕が持たせられるという。