美々津CC(宮崎)で顧客視点のプライシング変革 2022年06月27日
価格戦略のコンサルティングやシステム開発を行うハルモニア(株)が美々津カントリークラブを経営する美々津観光開発(株)の相談を受け、顧客視点のプライシング変革を支援、月刊ゴルフマネジメントの7月号(2022年)で特集している。
同CCは1967年(昭和42年)開場、今年55周年を迎える。
同CCではプレイヤーの高齢化・各種コストの高騰・人手不足など業界課題に直面、昨年10月よりサービス向上と利益成長の両立を目指したプロジェクトがスタートしたという。
具体的な内容は、価格戦略立案と実行支援。美々津CCにおけるプレイヤーの体験価値向上を図る、ゴルフ業界全体でプレイヤーが高齢化する中で若年層のプレイヤーを新規獲得する、固定的な料金体系により発生していた機会損失を減らし増収を目指す目的。
ゴルフは野外で楽しめるため人気だが、2025年問題が課題の一つで、プレイヤーの若返りと会員以外のビジタープレイヤーなども呼び込みながら、新たな層のプレイヤー獲得と高騰するコストの価格への転嫁、プレイヤーが感じる価値の向上がゴルフ業界の抱える構造的問題を解決、継続可能な事業を行うため必要な変化だと説明。
支援内容は、売り上げデータ等の分析、近隣の市場調査、課題特定と増収目標設定、増収資格の実行支援。
分析結果を受け、長期的目標としての若年層顧客獲得と、機会損失の削減による増収が目標と設定され取り組み開始。
増収を目指す上で重要視したのは顧客視点で、企業視点でコストに利益を上乗せするコストベース・プライシングから顧客が感じる価格に応じて価格設定するバリューベース・プライシングへ考え方を変えることが大きなチェンジになったという。
4月より同CCではビジタープレー料金を3シーズンに分け値上げして臨んだが影響はなく好調を維持、料金改定等の施策を続け、課題の人手不足を解消したい意向。
美々津カントリークラブ